ギブソンのレスポールギターはサイド、バック、ネック、ヘッドサイド、ヘッドバックにマホガニー材が使用されていますが、この部分はアニリンダイで着色しています。大体の色味はチェリーレッドですが、ヴィンテージなど経年劣化で赤みが抜けてマホガニー材だけのの色味になっているギターもあり、最近ではこのヴィンテージ感を出した、最初から赤みが抜けたカラーにエイジングしているギターも発売しています。
今回のギターは、アニリンダイでムラに着色された(ヘッドサイドとボディサイドが左右色が違っています。)レスポールのボディサイド、バック、ネック、ヘッドサイドとバックの塗装を剥がして色抜けしにくいステイン系チェリーレッドで着色し直しのご依頼です。


まず、ボディサイドとバック、ネック、ヘッドサイドとバックの塗装を剥がします。

塗装が綺麗に剥がれましたので、目止め剤にチェリーレッドのステインを混ぜて木地着色していきます。刷毛で塗りゴムヘラで伸ばしウエスで拭き取ります。

続いて吸込み止めシーラーを塗り、もう少し色を濃くする為チェリーレッドステインで全体的に調整します。

塗装が乾燥しましたのでバインディングのマスキングを外して、ボディサイドとネックのバインディングは最初に旧塗装を剥がしてあるのでバインディングの色がボディトップの飴色と合いませんので、飴色クリアーで色を合わせて塗ります。
今回は、後にカッターでウエザーチェックを入れますので、ボディトップとヘッド表面に足付をしてからクリアーラッカーを重ねて行きます。これは、今までの古い塗装にカッターの刃を入れるとクリアー塗装面がクラッシュしてしまうからです。

クリアーラッカーをある程度重ねて、トップコートにヴィンテージ感を出す為、艶度70%のラッカーフラットで塗ります。

あとは乾燥させて塗装は完了です。
今回はウエザーチェックの線が横という指定がありましたので、塗装完了後にカッターで施工して行きます。これは経験、知識、センスが必要となる作業です。私は小回りが効くように小さいカッターの刃だけを使います。施工後バリが出て表面が荒れますのでバフがけして表面を落ち着かせて完了です。

打痕、傷、塗装剥がし、汚しなどのエイジングは無しということでしたので、この後はパーツを元に戻し弦を張り調整して完成です。

ご依頼されたお客様も、カラーとウエザーチェックや仕上がりがイメージどおりで大変喜んでおられました。ありがとうございました。
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