フラットマンドリンのネックアイロン修正

トラスロッドが行き着いてもう回らない状態です。トラスロッドを緩めてフリーにしネックアイロン修正機で、ネックを逆反りになるようにブロックを調整します。温度とかける時間は様子をみながらやります。これは、温度を上げすぎて時間をかけすぎると、ネックが痩せるのでフレットの角がネックより出てきて手が引っかかってしまいます。ネックの木の性格にもより、すぐ曲がってしまう木となかなか曲がらない木がありますので、その時に応じて変えます。

ネックアイロン修正

アイロン修正は成功して、ネックは真っ直ぐになりましたが、フレットの所々減っていたのでフレットのすり合わせもしました。

フレット擦り合わせ後

ここまでやり、弦高を下げたセッティングができ弾きやすくなりました。

ネック折れ修理塗装込

ネック折れ

このギターは、ネックとヘッドの間にヒビが入っていますが、弦を張った状態でチューニングすると、このヒビ割れの隙間が開いてきます。接着圧着したあとネック裏の塗装が剥がれているので、同色での塗装も依頼を受けました。

写真は撮るのを忘れていましたが、このギターはネック裏にボリュートがあるので、専用治具(自作)で接着圧着です。2〜3日乾かして専用治具を外しネック裏、ヘッド裏の塗装を剥がします。

下地塗装

綺麗に塗装が剥がれたので下地塗装からしていきます。ヘッド裏にシリアルナンバーとMADE IN USAの刻印があるので、消えないように気をつけます。色はシースルー系のワインレッドですが、古っぽいダーク系にしてボディの色に合わせます。

色付け1
色付け2

色付けが終わったら、飴色クリアー塗装をして古っぽい感じにしていきます。その後クリアー塗装を何回か重ねて乾燥させます。

クリアー塗装

1週間乾燥後、水研ぎ、バフ掛けして完成!ボディが汚れていて光沢もなかったので磨いておきました。ここまでやるやり方だとネック折れはほとんど分からなくなります。

民生ブラックトップレプリカへの道 最終章 配線編

長く連載しましたこの企画(依頼)も最終段階となりました。このギターはオーナーさんが中古で購入されたギターで、前から気になっていた所が配線みたいで、見るからに購入前のオーナーさんが自分でいじったような感じの配線でした。これを元のヒストリック配線に見た目綺麗に戻したいとのことです。性格的に見た目綺麗に仕上げるのですが、それにしてはピックアップの配線がパッツンパッツンで短いです。オーナーさんの了解を経てピックアップの根っこから長い新しいメタルワイヤーに交換です。

before

ハムバッキングピックアップの根っこからの配線交換は、まずピックアップを分解します。カバードなので、カバーとピックアップ本体がハンダ2ヵ所で止まってますので、このハンダをノミで切断してカバーを外します。そしてテープを剥がしポールピースのネジを緩め、ボビンをはずします。そうするとボビン下に配線のアースがハンダしてあります。こハンダを取りHOTのハンダも取り古い配線が外せます。あとはこの逆で新しい長い配線と交換しハンダします。細いピックアップのコイルを切らないよう慎重に!

ハンダ切断
切断後
テープ剥がし
古い配線外し
テスターチェック
カバーと本体ハンダ付け
配線交換後

ここまでできたら、あとはトグルスイッチからのの配線をボディに通して、ピックアップをボディに取り付けて、ポットにハンダしていきます。オーナーさんから理想の写真をもらったので、その通りに忠実に再現させてもらいました。

トグルスイッチ配線
ポット配線

いかがだったでしょうか?音も変わったと思いますが!ご依頼者様ありがとうございました。隠れて他人が見てもわからない所ですが、こだわることとそれを綺麗に仕上げるということは大事ですよね!何よりも気持ちが違うと思います。また何かございましたら宜しくお願いいたします。

全体の塗装より難しい部分塗装

部分塗装はその周辺の色と合わせて、いかにごまかすかにかかっています。

before
before

まずは、平らに研磨してラッカーサンディングやウレタンサンディングを薄く吹いて、その後サンディングしてから色をつけていきます。あとはクリアー塗装を何回かして、乾燥させます。乾いたら磨いて出来上がり!やっぱり色を合わせるのが難しいです。

after
after

民生ブラックトップレプリカへの道 第三章 ペグ編

‘50sヴィンテージタイプのギブソンは、元々クルーソンペグが付いています。ビグスビートレモロを付けたギターですと、チューニングの狂いに悩みます。そこで、チューニングの狂いを少なくするのにペグをロック式のペグに交換します。このギターのオーナーさんが選んだロック式ペグは、ゴトー製シャーラータイプのマグナムロックです。クルーソンタイプからシャーラータイプなのでポスト穴を削って広げます。9.9mmドリルビットを使います。

ペグ穴広げ

あとは新しいペグを取り付けます。これでアーミングした後のチューニングが狂いにくくなりました。

マグナムロック装着後
マグナムロック装着後

40年代のGibson J-45ブリッジをオリジナルサイズに+トップリフィニッシュ

お客さんが他店で、以前にブリッジを交換した際に、新しいブリッジのサイズが少しオーバーサイズに交換されていて、それからずっと気にしていたみたいです。

このギターは以前オリジナルブリッジが割れた為、新しいブリッジに交換されたみたいです。オリジナルブリッジを剥がす際、塗装のクラックや欠けが出たりします。そのような時これを隠したり目立たなくするよに、ブリッジをオーバーサイズにしますが、見た目オリジナルとサイズがあきらかに違うと違和感があり気になります。

上が割れたオリジナルで、下がオーバーサイズのブリッジ。2個を比べると印象がだいぶ違いますね!

ボディトップのリフィニッシュも一緒にする時ならオリジナルサイズのブリッジにできますが、ヴィンテージとなるとなかなかリフィニッシュまでは勇気とお金が必要です。

今回の依頼者もいろいろと考えた末、決断したみたいです。

ピックガードも剥がして、ボディトップの塗装を削って剥がしていきます。

マスキングをして下地塗装からしていきます。

ヴィンテージらしさを残す為、飴色ナチュラルにしていきます。

トップコートを何回か重ねて乾燥します。

乾燥後水研ぎを中目から細目までやっていきます。

その後、削ってオリジナルさいずにしたブリッジを接着。

あとは、ピックガードを貼り、圧着して完成!

ブリッジのサイズもこの方が、しっくりきます。

マーチントップのみリフィニッシュ

お客様からボディトップの打痕が気になるので、リフィニッシュして欲しいとご依頼がありました。

ピックガードを剥がして、ザクザクと#240ペパーでサンディングします。

このギターは過去にオーバーラッカーされていたみたいで塗装の厚い部分が所々あります。その部分は特に古い塗装が剥がれにくいです。

ある程度剥がれたら、こんどは#320ペーパーでサンディングします。

大体平らになったら、ボディトップのスプルースの部分以外をマスキングします。

塗装は、シーラー→ラッカーサンディング吹いて乾燥後#600ペーパーでサンディングを数回繰り返して凹凸がなくなったら下地の出来上がり。

その後、少しヴィンテージっぽい飴色にしたいので、クリアーラッカーにステインを混ぜて飴色を作り薄く吹きます。

色が決まったら、後はクリアーラッカーを吹き乾燥を数回繰り返して塗装完了。

マスキングを剥がし完全に乾いたら、#800#1000#1500#2000の順で水研ぎしていきます。

あとは、バフがけコンパウンド磨きをして、剥がしたピックガードを貼り直して完成です。

打痕も消え生まれ変わりました。

メイプルネックのフレット交換+塗装

指板に塗装されているメイプルネックのフレット交換をする時、必ずと言っていいくらいに指板の塗装を剥がさなくてはなりません。

それはなぜかと言いますと、フレットを抜いた後指板修正をするからです。

指板修正をしなくてもいいくらいストレートなネックは別ですが、まあフレットが減っているくらい弾きこんだギターは少なからず波うっていたりすると思います。

まず、フレットに熱をくわえてフレットを1本1本丁寧に抜いていきます。

Rゲージで指板のRを確認して、それに合ったサンディングブロックに粘着が付いたサンドペーパーでサンディングしていきます。

ストレートになったら、フレットを打っていきます。

サイドのエッジも処理したら、塗装をしていきます。

まず塗装する面意外をマスキングします。

それから下地塗装して、ヘッドと一緒の色になるように色を調合して塗装していきます。

あとは、クリアーのトップコートを何回か塗装して、仕上げ処理をして完成!

セミアコのポット交換

ポットの寿命でガリノイズが出るとポットを交換しないとなりません。

このES-345もガリノイズの症状が出ていました。

セミアコタイプやフルアコタイプは空洞でfフォールが開いている為、その穴からホコリや水分が入りダメになる確率が多いです。

セミアコタイプなどは、ソリッドタイプとは違いコントロール内が見れる裏蓋が無い為、作業は大変です。

ピックアップを外し、その穴からスイッチ、ポット、ジャンクを外に出して外で作業して、元に戻すというやり方でやります。

ネックアイロンの出番

ネックが反るとトラスロッドが付いていれば、だいたいはそのトラスロッドを締めたり、緩めたりして調整ができます。

ネックに使用されている木は、いろいろな性質があるので同じグレードの同じモデルでも柔らかい木もあれば硬い木もあり、反りやすいネックもあり反りにくいネックもあります。

あとは、ギターの保管状態によっても変わります。

物置に入れっぱなしのギターは、大体ネックが反っているでしょう!

そんな反りっぱなしのギターで弾いたら、さぞかし弾きにくいでしょう!

弾きにくいと感じたら、調整に出してください。

今回修理依頼のギターは、ジャックプレート交換と、ポット交換と、セレクタースイッチ交換の依頼でしたが、ネックの反りが確認できたので、ネック調整もする事になりました。

が、トラスロッドはもう限界で、一番締めた状態でもかなり反っていました。

写真のネック中間部、ストレートゲージとフレットの間がかなり開いてます。

これで弦を張ったらもっと反って、小指が入っちゃうくらいです。

こんな時にネックアイロンの登場です。

まず、ロッドを緩めます。

順反りなので、1フレットと最終フレットにに角材を置き、その上にネックアイロンを置きます。

そして、だいたい真ん中あたりに専用クランプで軽く締めてヒーターをかけます。

ヒーターは、サーモが付いているので一定の温度になるとヒーターが切れるので、温め過ぎはないです。

ネックが少し温まったら、クランプを締めていきネックを逆反り状態にし、1日置きます。

ヒーターを切って、半日冷まして固めます。

で、アイロンを外して確認したところまだなので、もう一回やります。

今度は両端の角材を厚めにし、長めにかけたところ、今度はバッチリでした。

あとは、弦を張った時の張力も考えて、トラスロッドを締めます。

ここまでやれば、弦高低めのセッティングも可能です。

アッセンブリーの交換も済んで完成!