重要なナットワーク

ギターやベースの弾きやすさにも影響する重要なパーツのひとつナット!このナットに弦が乗っかっている溝の高さと幅と間隔が重要なのです。よく売られているナットに初めから溝が切ってあるナットを買ってそのまま付けて完了と思っている人がいますが、これだとローフレットの弦高が高く弾きにくいですね!

溝が切ってないナットは、あらかじめギターのナット幅に合わせてヤスリで面一になるまで削ります。面一になったらナットを接着します。接着剤が乾いたら、専用のゲージでギターだったら1〜6弦の位置にシャープペンで線を付けます。そのシャープペンの位置に仮溝を目立てヤスリで削ります。

仮溝削り

あとは、弦を張り各弦の位置を基本に、弦に合う幅と1フレットとの間隔が0.5mmぐらいになるように、ナットファイルで削っていきます。ナットの削る深さは、削っては弦を溝にはめてを何回も繰り返して、ベストの位置を決めます。これで、弾きやすさが変わります。溝が高いとFコードを押さえるのが大変なくらい弾きにくくなります。そのあとは、角を丸く整形していきます。

溝切り後上
溝切り後前

ナット交換に必要なヤスリはコチラ!

ナットファイル

プレシジョンベース・フレット、ナット、pu、ブリッジ交換

お客様からメンテナンスのご依頼で預かったベースですが、拝見したら、ネックの元起き、フレットの減りがある為、ネックアイロン修正、フレット交換、フレット交換に伴いナット交換をしました。

お客様も大変気に入っていただき、フレットに力を入れずに触るだけで音が出て前より楽に弾けるようになったとのことです。

ついでに、グレードアップを兼ねてVanzandt PUに交換。

丸く暖かみのある太い音が魅力です。

ブリッジも変えてみたいとのことで、おすすめのBABICZブリッジに交換。

このブリッジはブリッジプレートに接する面が多い為、サスティーンと鳴りが増します。