ヴィンテージギターの塗装

エイジング

ラッカー塗装のヴィンテージギターも元々出来立ての新品時は、ピカピカな状態でした。しかし長い年月が経ち、だんだんと塗装の光沢がなくなり、ウエザーチェック(クラック)が入り、使用すれば塗装は擦れて少しづつ剥がれ、傷も付いていきます。



ゴールドトップ・ヴィンテージ塗装

このようなことを計算し考えて、レリックやエイジド加工されたギターがあります。しかし、 長年リフィニッシュで塗装を剥がしていますのでわかりますが、レリックやエイジド加工されていない最近生産されて販売しているギターのラッカー塗装は、大体が厚く塗られています。これでは塗装が剥げにくく、ウエザーチェックも入りにくいです。



50年代〜60年代初めは、塗装の厚みは薄く色を付けて木部を傷から守るだけのコーティングをしているような感じです。

テレキャスターのウェザーチェック

ヴィンテージ風にギターをするには、まず塗装からやり直さないとなりません。やり直す時に塗装を薄くするように塗り、トップコートは何%かの艶消しクリアーを吹くと艶が引けた感が出ます。



レスポールヴィンテージ塗装

ピカピカの新品より、ヴィンテージギターのようなやれ感ボロボロ感がカッコイイとされ、人気があり求めている方が多いようです。これはデニムジーンズのように、新品のジーンズより履き込んで擦れて色落ちした方がカッコイイと思うのと一緒で、ある意味、芸術のようですね。

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