トラ杢をはっきりさせたリフィニッシュ

80lp standard 塗装

今回は、Gibson Les Paul 80 Standardのボディトップのリフィニッシュですが、トラ目が薄い所があるので、当工房のブログ履歴記事を見て同じようにはっきりトラ目が出るようにできたらというお客様からのご希望をいただきました。ウエザーチェック、エイジド加工無しのご注文です。

before

写真のように元々のカラーが濃いということもあり、トラ杢があまり目立たなくなっています。中央のイエロー部分もトラ目がもう少し出ると思います。

まず、トップの塗装を剥がします。当工房は、杢を痛めないように手作業でサンドペーパーを使いサンディングします。レスポールなどのアーチ形状は形が崩れないようにして行きます。剥離剤は木に染み込んでシミ跡が残ったりしますので、絶対使用しません。

トップ塗装剥がし

綺麗に塗装が剥がれましたら、オレンジ茶系の濃い色のステインをメイプルトップに染み込ませます。

ステイン塗布

乾きましたら、サンドペーパーでサンディングして表面の色を取ります。そうしますとトラ杢に入り込んだ色だけ残るようにします。

ステイン・サンディング

次にイエローを混ぜた染み込み止めのシーラーを塗ります。

シーラー塗り

次はいよいよ外周にブラウンでバーストをかけて行きます。

バースト塗装

遠くから見たり、角度を変えて見たりして色の濃さやバランスなどを確認します。

遠くから確認

この後はクリアーを重ねて行き、トップコートに30%艶消しが入っているラッカーフラットを塗ります。そうすると艶の引けたヴィンテージ感が出た仕上がりになります。この艶消しの割合を調整して古さを表現します。

ヴィンテージ感が出る塗装

ラッカー塗装は硬化剤を使わない自然乾燥なので、気温が低い冬の時期は塗料が乾きにくいです。この時期は、温度を上げた乾燥室で時間をかけて乾燥させます。

塗装が乾きましたので、マスキングを綺麗に剥がし、塗装が乗ったネジ穴を割れ防止の為面取りします。

あとは、パーツを戻して弦を張り調整をして完成です。

ご依頼された方もご満足でありがとうございました。

after

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