ネックが反るとトラスロッドが付いていれば、だいたいはそのトラスロッドを締めたり、緩めたりして調整ができます。
ネックに使用されている木は、いろいろな性質があるので同じグレードの同じモデルでも柔らかい木もあれば硬い木もあり、反りやすいネックもあり反りにくいネックもあります。
あとは、ギターの保管状態によっても変わります。
物置に入れっぱなしのギターは、大体ネックが反っているでしょう!
そんな反りっぱなしのギターで弾いたら、さぞかし弾きにくいでしょう!
弾きにくいと感じたら、調整に出してください。
今回修理依頼のギターは、ジャックプレート交換と、ポット交換と、セレクタースイッチ交換の依頼でしたが、ネックの反りが確認できたので、ネック調整もする事になりました。
が、トラスロッドはもう限界で、一番締めた状態でもかなり反っていました。
写真のネック中間部、ストレートゲージとフレットの間がかなり開いてます。
これで弦を張ったらもっと反って、小指が入っちゃうくらいです。
こんな時にネックアイロンの登場です。
まず、ロッドを緩めます。
順反りなので、1フレットと最終フレットにに角材を置き、その上にネックアイロンを置きます。
そして、だいたい真ん中あたりに専用クランプで軽く締めてヒーターをかけます。
ヒーターは、サーモが付いているので一定の温度になるとヒーターが切れるので、温め過ぎはないです。
ネックが少し温まったら、クランプを締めていきネックを逆反り状態にし、1日置きます。
ヒーターを切って、半日冷まして固めます。
で、アイロンを外して確認したところまだなので、もう一回やります。
今度は両端の角材を厚めにし、長めにかけたところ、今度はバッチリでした。
あとは、弦を張った時の張力も考えて、トラスロッドを締めます。
ここまでやれば、弦高低めのセッティングも可能です。
アッセンブリーの交換も済んで完成!