前回はボロボロだったボディの塗装を剥がし、ラッカーでリフィニッシュして蘇らせました。
今回は形が少し変形したり、角が欠けたり、刃物で付いた傷、汚れがあるオリジナルで付いていたピックガードをボディがキレイになったので、それに合うように新しくします。
新しくすると言っても、市販でJagstang用のピックガードはもう販売していません。Mustang用のリアピックアップ部を拡大することも考えましたが、ネジ穴の位置、ネックジョイント部のズレ、コントロールパネル、トレモロブリッジの接する所、スライドスイッチ部のズレのことを考えて、製作することにしました。
まず、厚さ6mmの MDFボードで Jagstang用の型を切ったり削ったりして作ります。元々付いていたオリジナルのピックガードは、角が欠けていたり、熱で変形していたりしていますので、その部分はボディに当てて確かめ形を決めます。


このMDFボードの型にピックガード用の平板材を両面テープで貼り、型の3mmぐらい外側をカットします。スライドスイッチ部は先に棒ヤスリを使い手作業で削ります。

それで、テーブルルーターを使い型に合わせた形に削っていきます。ピックガードの面取り部は面取り用の刃物が斜めのビットを使い削ります。このテーブルルーターに付いている刃物は高速で回転し、危険ですので注意が必要です。

削り終えたら、予めMDFボードに開けていた細いネジ穴位置をボール盤ピックガード材に貫通する穴を開けます。全部の位置に穴が開いたらピックガード材とMDFボードを切り離します。そしてこの細い穴をネジのサイズより少し大きめに広げます。ボディに固定するネジ用穴とスイッチ取付用ネジ穴は皿ネジなのでテーパーのビットを使い開けます。後は、バリが出た部分とデコボコになった部分をヤスリで調整して完成です。

実際にボディ、ネック、コントロールパネル、トレモロユニットと合わせてみて、ネジ穴の位置、ネックジョイントの隙間などを確認します。

このボディーカラー(ショッキングピンク)にホワイトパール柄のピックガードは、ルックスがすごく合うと思います。
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