今回は、落ち着いた濃いめの渋いグリーンDeep Oceanカラーのボディトップをオーナー様のご要望で、ボディ下から濃いブルー→グリーン→薄いグリーンにグラデーションでだんだんと色が変わっていくBola Blue Surfにトップのみリフィニッシュして行きます。このカラーは、トム・アンダーソン・ギターのラインナップにあるカラーで、そのカラーを元にして進めて行きました。
このトム・アンダーソンのギターは、ボディトップにキルテッド・メイプルを張ってあるタイプで、このキルテッド・メイプルに染料を染み込ませると杢の色の濃い部分と色の薄い部分が美しく3D化します。PRSのボディトップも同じフィニッシュの仕方ですね。サイドとバックがウレタン塗装なので、それに合わせてウレタン塗装を選択しました。

まず、ボディトップの塗装を剥がします。仕上がり重視な為、時間はかかりますが手作業のサンディングで進めます。このような生地着色されている塗装は、色が生地に染み込んでいるのでなかなか色が取れません。今回の場合afterの色も近い色系なのである程度のところでサンディングをストップさせました。

次に塗るカラーを決めて行きます。イメージカラーは大きく分けると、ブルー、グリーン、薄いグリーンの3色ですので、染料を調色して作ります。染料には楽器や家具で美しい表現を出すアニリンダイを使います。このアニリンダイは粉状なので水に溶かして使い、ブルーのアニリンダイを水で溶かした物と、イエローのアニリンダイを水で溶かした物2色の比率を変えて調色しイメージカラーの3カラーを決め、サンプルカラーを作りオーナー様に確認していただきました。

サンプルカラーでオーナー様と確認できましたので、ギターボディトップに塗って行きます。カラーとカラーの繋ぎなどの濃くなった部分はサンドペーパーで濃さを調整します。

そして、この後の塗装が木部に染み込まないようにウレタンシーラーを塗ります。

この段階では、まだトップの表面が平坦では無いので、平坦にする為ウレタンサンディングを塗ります。これは塗装をして乾燥させて盛られた塗料を平らなゴムブロックにサンドペーパーを付けて研磨します。この作業を何回か繰り返してボディトップを平坦にします。

後は、ウレタンのクリアー塗装をして重ねていくだけです。ウレタン塗装はラッカー塗装に比べて肉厚がある為、重ねる塗装回数少なく済みます。

塗装後十分乾燥させたら、バフがけでピカピカにして完成です。
キルテッドメイプルの模様がこのカラーにしたことにより、見る角度で表情を変えて目に映ります。すごく美しく仕上がりました。
コメント