プレシジョンベース・フレット、ナット、pu、ブリッジ交換

お客様からメンテナンスのご依頼で預かったベースですが、拝見したら、ネックの元起き、フレットの減りがある為、ネックアイロン修正、フレット交換、フレット交換に伴いナット交換をしました。

お客様も大変気に入っていただき、フレットに力を入れずに触るだけで音が出て前より楽に弾けるようになったとのことです。

ついでに、グレードアップを兼ねてVanzandt PUに交換。

丸く暖かみのある太い音が魅力です。

ブリッジも変えてみたいとのことで、おすすめのBABICZブリッジに交換。

このブリッジはブリッジプレートに接する面が多い為、サスティーンと鳴りが増します。

極薄ラッカー塗装!

お客様の依頼で、とにかく薄くナチュラルにしてくださいとのことで、ラッカーサンディングを省いてシーラー+ラッカークリアーで決めてみました。

ラッカーサンディングを省いたので、ボディ表面は多少木目に沿ってでこぼこしますが、お客様はその方が良いとのことでした。

ジャズベのノイズ対策!

ジャズベの2個あるピックアップの内、片側だけボリュームを下げるとジーというノイズが気になりだします。

これは、ジャズべの場合フロントとリアのピックアップでハムバッキング配線になるようになっていて、片方のピックアップだけだとただのシングルコイルになるのでノイズがでてしまうのです。

その片側のシングルコイル状態で、弦や金属部分から手を放すともっとジーというノイズが増してきます。

今回は、この手を放した時のノイズを減らすミッションです。

この作業は、裏に粘着剤の付いたアルミテープを目立たない所に貼っていきます。

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目立つ所に貼ってもいいけどカッコ悪いし、弾いているうちに剥がれてきてしまいます。

大体、ピックガード裏、コントロールキャビティ内、ピックアップキャビティ内が主なところでしょう。

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これだけアースが増えれば効果が期待できます。

昔70年代後期のギブソンのレスポールなどは、感電防止のためコントロールからテールピースにアースをとってなく、弦を触ってもノイズは減らないので、キャビティ内にアースを増やしていました。

今回、アルミテープの貼りつけ後やはりノイズは減り、弦を触った際のバチバチ音も気にならなくなりました。

オススメ!

ベースヘッド下がり解消パーツの続き!

前回に紹介しましたGOTOHのLITEシリーズベースペグは、GB640で重さ66.9gで、ポスト径も太かったです。

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今回装着のペグは、GB528重さ59.2gで前回の物より軽く、プレート部分の大きさも小さくなりすっきりです。

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ペグを取り換え後のバランスはバッチリで、装着をしたベースのボディ厚は薄く軽かったので、効果大でした。

しかし、ペグのブッシュ部分の径が15mmだったので、これを16.2mmぐらいに広げるのが大変でした。

ベースのヘッド下がり解消パーツ!

ジャズベースやプレシジョンベースをストラップに付け立って手を離すとどうしてもヘッド側が下がってしまいます。(ボディが重いベースは別)

これは、ヘッドに付いているペグの重さが重いため下がってしまいます。

実際にベースのペグをはずして持ってみると、かなりの重量感を感じます。

そして、ペグをはずしたネックはすごく軽いです。

そこで、この重いペグを軽いペグに交換すればこのストレスを解消できるはず。

軽いペグは、最近GOTOH製で何種類か出ています。

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値段は通常のペグより高いですが、重さも何kgか軽い重量になっているので期待は大。

現在付いているペグのサイズを測り、交換するペグのサイズ(カタログ参照)を合わせるように!

バダスブリッジで音がしまる!

ジャズベースやプレシジョンベースに元々付いているブリッジは見るからに貧弱な物で、音も伸びなく、アタックも弱く、鳴りもいまいちと思っているプレイヤーも多いと思います。

バダスブリッジは、このような悩みを解消してくれます。

確かに、パーツも見るからにズッシリとして、ボディ接地面も広く弦の伝達も良さそうです。

新品のバダスに交換の際注意しなければいけない点は、弦が乗っかる部分に溝が掘ってありませんので、弦のピッチに合わせて溝切り作業が必要になります。

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このジャズベースも装着後、立ち上がりのアタックが増し、サスティーンが増え、鳴りも良くなり、音がしまるように鳴りました。

良い良い!

JBシングルPUをハムバッキングに。

また、お客さんがジャズベースのシングル・サウンドをパワーのあるハムバッキング・サウンドにしたいというご要望ではじまりました。

そもそも、ジャズベースはシングルコイルのPUが2個パラレル(並列)で配線されています。

まあ、これでもジャズベースならではのいい音がします。

これをシリーズ(直列)配線にすればパワーが上がりハムバッキング・サウンドになるということです。

で、気をつけなければいけないことは、今回搭載したバルトリーニみたいに配線が+(HOT)とアース線しか無い場合です。

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PUの裏を見るとPUから端子が3つ出ています。

+(HOT)はすぐわかりますが、残りの2つの端子にアース配線が半田してあります。

このどちらかが-(コールド)かアースです。

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調べるのに、一旦端子から配線を外し、+とどちらかの端子をテスターでつなぎ抵抗が計れる方が-(コールド)です。

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そうしたら、-(コールド)端子に新しい別の配線をつなげばOK。

手術完了。

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あと、今回はシリーズ、パラレルをプッシュ・プルのトーンポットでスイッチ切替でできるパーツを使用しました。

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完成して試奏した感想です。

スイッチOFF状態でパラレルだから標準のジョズベ・サウンドで、スイッチONにするとパワー、音圧が上がりますが基本的にジャズべ・サウンドで安心。

けっして、ミュージックマンのスティングレイ・サウンドにはなりませんのであしからず。

ミュージックマンのスティングレイ・サウンドを期待していた方は残念かもしれませんが、これはこれでアクティブ・ジャズべ・サウンドみたいで使えると思います。

ここぞという時にスイッチONでガツンとやってみてください。

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今回搭載したバルトリーニ9Sは、甘い音がしてノイズが少ないです。

お勧めです。

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