OPB用ピックガード製作

フェンダーのオールドプレシジョンベースOPBのリプレイスメント用ピックガードを探してみると、なかなか無いですねー。

今回依頼のオーナーさんは、素人さんが作ったような白いピックガードをネットで買ったみたいですが、お気に召さなく黒い艶消しのピックガードを付けたいとのことです。

やはりOPBはナチュラルボディに艶消しブラックのピックガードがカッコ良いですね!

まず、トレッシングペーパーで白いピックガードを当てて大体の線を書きます。

白いピックガードの形が少しおかしいので、修正してから線に沿って切ります。

切ったペーパーをMDFボードに貼ります。

で、そのペーパーの形近くまでMDFボードを糸のこで切ります。

ここからが大変で、いろんなヤスリを使って線まで削っていきます。

MDFボードの型ができたら、ピックガード材の平板を貼り外周を少し多めにいとで切ります。

ここでルーターテーブルの登場!

ベアリング付ビットを使い、丁度ベアリングが型に当たり型の形のとおりにピックガード材を削っていきます。

ルーターはかなり高速で回っているので、危険です!

あとは、ピックガード材を外してまた型と同じ形のトレッシングペーパーでネジ穴を決め、ボール盤で面取り付のドリルビットを使いネジ穴を開けていきます。この時全部同じ深さで。

そして、OPB本体に装着ぴったり収まりました。

まだ保護用のフィルムは剥がしてないけど、やっぱりこれですよね!

ネックヒールキャップ製作

お客さんのアコースティックギターのヒールキャップがボロボロで半分は無くなっていたので、新しくすることにしました。

古いギターだし、なかなかこの部分だけのパーツも販売していません。

なのでワンオフで作るしかありません。

まず材料探しで、ちようど良い厚さと、ちようど良いクリーム色のプラ材がありました。

それは、レスポールのトグルスイッチの裏蓋です。

この丸い円の材料を糸のこで大体の形に切ります。

ヒールの形に合うように削っていきます。

ぴったり合ったら接着します。

このギターは、後でクリアー塗装も吹くのでその時一緒に、ヒールキャップもクリアー塗装します。

弦アース!

70年代中期〜後期にかけて製造されたギブソンのエレキギターはノイズが多いと思いませんか?

これは、テイルピースやブリッジからポットまでの配線で弦アースが取れるというしくみになのですが、このころのギブソンはそれをしていません。

そのかわりアースが多く取れるように各キャビティー内に、鉄板のボックスでカバーをするように工夫はされているみたいですが、音を歪ませて音量を上げるとノイズは増えていきます。

このようにノイズが気になる方は、加工が必要になりますが弦アースの取り付けをお勧めします。

外からでは、変わりはわかりませんが、音を出せばノイズの減りはすぐわかります。

9月は修理の月!

8月から9月にかけて暑い日が続きます。この時期に楽器の調子が悪くなりやすいです。

今回はギター10本以上の修理依頼で大忙しです。

今までの修理のお客様ありがとうございます。

ありがたい限りです。

これからも丁寧にやらさせていただきます。