スクワイヤーをパワーアップ!

フェンダーUSAのローコストバージョンとして発売しているスクワイヤー・ブランド。

このベースもそうですが、値段が安いのでもちろんパーツ類も安く頼りのない物が付いています。

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今回は、内部アッセンブリーを総取りかえです。

このパーツをパワーアップしてどう変わるかが楽しみでね。

交換パーツは、ボリュームポット、トーンポット、コンデンサー、アウトプットジャック、配線をグレードアップ。

これだけやれば、音はかなり変わるはず。

しかも耐久性も上がりますのでいいことばかりです。

問題は、今まで小さいポットが付いていたので、ボディのコントロールキャビティも小さく大きいポットが入りません。

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今回は1箇所だけボディをザグッて収まりました。

交換後のサウンドは、狙い通りにガラッと変身しました。

まず、ローが出るようになり、クリアで音の通りが良くなり、ノイズも減りました。

良い事ばかりなので、お勧めです。

重症のネック折れ!

新年そうそう、ポッキリいっちゃったギターの修理依頼です。

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これは、60年代のジミヘンかピートタウンジェントかと思っちゃうくらいな勢いでびっくり。

ギターのこんな姿も最近見ないよね!

一応ヘッドはくっ付くことはくっ付くが、強度は弱くなるので同じ場所でまた折れる可能性あり。(ギターを倒したりしたら)

それでもいいからどうしても直してほしいとのことで、引き受けました。

※ギターを立てかけておいて、トイレへ行っている間にガッシャンと音がして、戻るとギターのネックがボッキリ折れているパターンがよくあるので気をつけましょう!

Fender-JをUSA以上に!

いやー!もうすぐ2011年も終わりですねー!

ここ最近やることがいっぱいで、忙しい!忙しい!

で、先週はブログの更新ができませんでした。すんません!

今回は、Fender Japan Jazz Bassの音をより良くし、ノイズを減らすというミッション!

フェンダー・ジャパンも最初からUSAのピックアップが付いたモデルも増えてきましたが、その他のパーツはコストを下げたパーツのようです。

これをすべてグレードアップすれば、音も良くなり、ノイズも減り、耐久性もアップすること間違いなし!

メニューは、

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ボリュームポット、トーンポットをCTSに。

アウトプットジャックをSwitchCraftに。

コンデンサーをAllParts VitaminQに。

配線をクロスワイヤーに。

ノイズ対策にクローム・シールディング・テープを。

ここまでやって、音抜けがよくなり、低音がより出るようになり、芯のある太い音がするようになりました。

また、手を離した時のノイズが減りました。

てな感じでいことばかりでお勧めでーす。

ツインリバーブのオーバーホール奮闘記②

奮闘記①に続いて②は、アンプ部です。

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中を空けていと通り見てみました。

パーツの焦げや破損、半田の取れ、電解コンデンサーの液漏れがないかチェック!

見てみるとパーツの錆が目立ちます。

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特にジャック部で、この部分が錆びると音が出なくなったり、ブツブツノイズが出たりするので、要交換です。

あとの消耗品は、ポットで古くなるとガリノイズが出てひどいと音が下がったり出なかったりするポイントがあったりします。

これは、クリーニングや交換で対処。

入り口と出口は、新品パーツにすることでスムーズに効率良くなります。

この続きは③で。

乞うご期待!

マーシャルキャビネットのジャックに注意!

最近のマーシャルキャビネット裏のジャック部はステレオ・インで繋げられるようになっているモデルがあります。

だいたいJCM900からのモデルがそうだと思います。

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このジャック部が、ちとくせもので音が出なくなったり、こげた臭いがしたりする時があります。

他にも、アンプ部が壊れて音が出なくなったり、こげた臭いがしたりする時もあります。

今回修理で入ってきたアンプも、こげた臭いがして、挙句の果てに音が出なくなったみたいです。

今回はセパレート・タイプのアンプでしたので持ち込まれたヘッドと別のキャビネットでチェックしたら音が出ました。

これで、音が出ない原因がヘッド部ではないことがわかります。

続いて、キャビネットのジャック部基盤の半田をチェック。

やはり、半田が取れかかっていてそこのジャック本体プラスチック部が解けていました。

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臭いも嗅いだら、こげた臭いで臭かった!

キャビネットのジャックがすべてこうなるわけではなく、ジャックにスピーカーケーブルを挿したまま移動したり、挿したままどこかにぶつけたりすると、この現象が起きます。

特にいろいろな人が使うアンプにこの現象がおきやすいです。

こんな時は新しいジャックに交換すれば直りますが、また起こる可能性もあります。

くれぐれも、スタジオやライブハウスや部室でのアンプの取り扱いには気をつけましょう!

ツインリバーブのオーバーホール奮闘記①

シルバーフェイス70年代のツインリバーブはよく見かけますが、音はいいんだが、重量が重い為運ぶのに腰を痛めたりして手放してしまう人も多いと思います。

中にはかなりくたびれてボロボロな物も多いです。

中古市場でも値段がピンキリで状態が悪い物は安いですが、後々修理代のことも考えなければならないと思います。

今回修理依頼で入ってきたこのアンプもかなりくたびれて、スピーカー2個の内片方は音が出なくて、スピーカー配線も取れかかっています。

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音を出しても、音量が上がらずガリノイズ、ハムノイズも出ます。

真空管もかなり古い物が付いていて20年以上も前から使われていなかったような感じです。

とにかく、普通に使える状態にすることが今回のミッション!

まず、とんでいるスピーカーを外すことからだが、なかなか外れない!

このとんでいるスピーカーはなんと昔のJBLですごくもったいないなーって感じ。

かなり苦戦したが、無事外れた。

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今日はここまで!

こんな感じでこつこつとやっていきます。

ネックそり矯正アイロン登場!

ネックが反った時にトラスロッド調整でネックを修正しますが、トラスロッドでも修正できないネックや、トラスロッドがもう締められない状況や、ネックのねじれ、ネックの波うち、トラスロッドの無いネックの場合は、ネックアイロンの出番です。

このネックアイロンは、温度調整付のまっすぐな鉄板の棒で、スペーサーを使ってクランプでネックをまっすぐな棒に矯正して締めつける方法で使う工具です。

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これを使えばどんなネックでも大丈夫!

ネックが反ったりねじれた時は、悩まず相談してください。

Roland JCのジャックに注意!

30年以上前から定番と言われていてギタリストに好まれているギターアンプ、ローランドのジャズコーラス。

このアンプは、使いやすく、クリーンなサウンドが出せ、パワーがあり、内蔵のステレオ・コーラスで広がりも出せるという優れもの。

音楽スタジオやライブハウスでも必ずといっていいほど必需品的に置いてあります。

しかし、このアンプにも落とし穴(ウイークポイント)があります。

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それは、ジャック類です。

昔の初期モデルは、丈夫な金属製のジャックが初めから付いていて、そんなに破損することはありませんが、最近のモデルになるとプラスチックのジャックに変更されています。

このプラスチック・ジャックがジャックの抜き差しで破損(古くなると劣化)してしまいます。

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現に何度も修理で持ってくるお客さんが何人もいます。

破損したジャックを同じ新しいジャックに交換すればそれでOKなのですが、新しい物に交換してもまた同じく破損してしまいます。

しかも、メーカーから同じジャックをパーツとして取り寄せることが不可能になってしまい、アンプを修理扱いでメーカーに出すしかありません。(何年か前はパーツとして注文できたのに!)

で、このジャックの代替になるジャックがあるので、その代替ジャックに交換することにしました。

その代替ジャックは3端子あるスイッチジャックです。

しかし、今までのプラスチックジャックでは基盤に直接半田づけだったけど、今度は基盤に直接半田づけができないです。

だから、配線を1ジャックに対して3本づつ半田すればOK!

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基盤に直接半田づけのジャックは、使っていると端子が半田から外れたり、端子が折れたりのトラブルも多いので、新しいやり方にすればこういうトラブルもありませんので安心して使えると思います。

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見た目も頑丈で壊れなさそうでしょ!

ダブルネックSG

最近あまり見かけなくなったダブルネックSGが修理で入って来ました。

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ダブルネックのギターといえば、「天国への階段」か「ホテルカリフォルニア」を思い浮かべる人が多いでしょう。

このギターのオーナーもさんジミーペイジ好きの方でした。

大事に使ってやって長生きさせてやって下さい!

お大事に!

マルハの珍ギター!

今日、修理で入ってきたアコースティックギターのメーカーが、珍しい1970年代ぐらいのマルハ!

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ソーセージメーカーじゃないよ!

1970年代は、ドラムメーカー(Pearl)が日本でギターを作っていたりで、今ではこのような珍ギターも面白い!

このマルハ・ギターも純日本製のオールド・ギターだが、今ではオールドといっても安く売られています。

状態もあまり良くない物が多いのも事実で、このギターも入ってきた時はすごく弦高が高くてハイポジションを押えるのが大変。

できる限り弦高を下げてやりました。

古い楽器も大事に使えば長生きするよ!